SUWARI 叢雲塗
ワインやウイスキーの入ったグラスを、手慣れた感じでくるくる回す仕草を見かけたことはありませんか?
「スワリング」とは、グラスに注いだお酒を空気に触れさせることでお酒の香りを立たせる仕草のこと。
山中漆器のろくろの技術を活かし、可愛らしいデザインのカップが新登場!
欅の木を厚くくり抜き、木の重さで起き上がる構造にし、底が丸くなっており、しばらくの間ゆらゆらと揺れるデザインに仕上がりました。
1月28日(金)の19:30よりNHK BSプレミアムの番組イッピンで叢雲塗が紹介されました。また、高島屋数店舗でも期間限定で店頭販売します。店頭でご覧いただけた際には一つ一つ違う和ろうそくの煤の表情をご覧いただけたら嬉しいです。
https://www.nhk.jp/p/ippin/ts/32MZQ6MXV8/episode/te/QZLZ8773V8/
山中漆器と言えば挽物ロクロ技術が盛んで、その木目を生かす拭き漆仕上げが特徴ということは全国的にも知られています。
漆下地を行った刷毛塗りの漆器は、使い込んでいくと上品な艶が出てくるのが特徴で使うというより育むという感じに近いです。
近年は職人、作家さんの減少、高齢化に伴い、このまま進むと刷毛塗りの職人はもっと減ってしまうかもしれません。若手漆器職人を育む意味としてもコンセプトを「育む」という意味合いで漆器づくりを行っています。
側面の黒く見える模様は、和ろうそくの煤を利用した叢雲塗(むらくもぬり)と言われる変わり塗の技法です。
漆が固まる前に和ろうそくの煤を付け、黒い雲や炎のゆらぎと思わせる模様に仕上げています。
2020年 全国伝統的工芸品公募展 入選
2021年 グッド石川ブランド 認定商品
山中漆器インターン制度
現在では山中で叢雲塗をしている職人はただ一人。私達は、この状況を改善すべく漆職人を目指す若い職人を育成するべく人材育成事業も行っていきます。