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リム付きのパスタ皿『栓 ウッドプレート』

春の桜をモチーフにした栓 うつろいウッドプレート

入社して初めて商品開発を行った漆器づくり

私、浅田明彦が京都伝統工芸大学校や山中漆器産業技術センターを卒業後、浅田漆器工芸に入社して初めて商品開発を行ったのがリム付きのパスタ皿である【栓 ウッドプレート】。

売れる商品づくりと言ってもイメージが付かず、まずは自分が好きなパスタやカレーに合う器を作りたいという単純な動機から始まりました。

漆器というとお椀やお盆といった伝統的な品物が多い中、若い方にも漆器を取り入れられる商品を作り、食事が楽しくなるようにと開発当時はリム付きの皿は少なく、このデザインなら軽くて使いやすく、持ちやすいのではないかと木地師の方と相談し、2年をかけて仕上がりました。

この器は横木取りという板の状態から丸くくり抜く製材方法で、お盆やお皿などは基本はこの横木取りで仕上げることが多く、様々な木目や綺麗な木目である杢(もく)が出ることがあります。

若さは、枠にとらわれない。「パスタやカレーが好きなので、それに合う器を考えようと思った」と、動機はいたって単純だ。しかし、既成の枠組みにとらわれていては、漆器で洋食器を作る発想は出て来ない。食卓ではなくダイニングテーブル。一汁三菜ではなくパスタやチャーハンやサラダ。そんな現代の食事情に溶け込む「洋漆器」。

パスタ皿は、どこも滑らかな曲線を描くフォルムで構成されている。手にしたときにしっくりとなじむ玉縁の“R”の加減、料理のシズル感を引き立てるマットな質感など、使いやすさをどこまでも突き詰めた。カップには、櫛目のような筋。これは、テーブルに手を置いて持った時に中指が当たる部分に引いてあり、すべりにくいというメリットを生んでいる。スプーンの丸みはパスタ皿の曲線にぴたりと合い、最後のひとすくいまで気持ちよく食べられる。

「使いやすいデザインこそかっこいい」という浅田さん。今の住空間やファッションの傾向などを頭に入れながらデザインを考え、どんな料理も受け止める懐の深い器が完成した。誰もが心地よく使える「かっこよさ」が彼の信条である。

(石川県デザインセンターより引用) 

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